暑さ対策工事をして後悔!?3つの事例から学ぶ失敗しない選び方

工場・倉庫・店舗などにおける、過去に行った暑さ対策工事(遮熱シート・遮熱塗料等)で、「思うような結果を得られなかった…」といったご不満を持つお客様のイメージ

工場・倉庫・店舗などにおける、過去に他社で行った暑さ対策工事(遮熱シート・遮熱塗料等)で、「思うような結果を得られなかった…」といったご不満の声を、これまでの展示会でいくつか伺いました。

今回は実際のケースを元に、その背景にある原因と解決策についてお伝えしたいと思います。 なぜそのような不満の残る結果になってしまったのか、効果のある暑さ対策工事とは何なのか、ぜひご一読ください。

工場・倉庫・店舗などにおける、暑さ対策工事の3つの失敗事例

case1 断熱塗料の落とし穴!カビやコケの発生と黒ずみ

工場・倉庫・店舗などにおける、過去に行った暑さ対策工事(遮熱シート・遮熱塗料等)のご不満Case1「断熱塗料を塗ったところカビやコケが発生し、見栄えが悪くなった屋根」のイメージ

「断熱塗料を屋根に塗ったところカビやコケが発生し、見栄えが悪くなった」
「工場屋上に断熱塗料を塗ったがすぐに黒ずみ出し、みるみる全体が汚れていった」

海外製の某断熱塗料を施工した方から寄せられた不満の声です。
文章では伝わりづらいと思いますが、とても悲しそうにお話されていたのが印象的でした。

このようなケースの場合、塗料自体の問題や施工に不十分な点があった可能性が考えられます。

断熱塗料は建物(工場・倉庫・店舗など)の外装に塗布することで熱の伝導を抑制し、建物内部の温度調節や快適性の向上を図るとされる特殊塗料です。
遮熱シートや断熱材などの従来の断熱方法に比べて施工が容易で、既存の建物にも比較的容易に適用できる利点があります。
しかし、断熱塗料の効果を最大限に引き出すためには、適切な施工や塗布面の管理が欠かせません。

【考えられる原因】塗料の粘度が硬く、平滑に塗ることができなかった

硬い塗料では、塗装に用いたローラーや刷毛が塗布面に無数の起伏や溝を形成し、これが固着物(砂やホコリ)やカビ、コケの発生につながってしまいます。

再工事をするとしても、無数の起伏や溝を埋める方法は限られています。
改善するには剥離剤を塗装面に散布し古い塗料を剥がし、再塗装するほか根治させる手段はありません。
しかし、この再工事には高額な費用がかかるため、多くのお客様にとって実現困難な選択肢となります。

古い塗料は経年劣化し、いずれ再塗装が必要になる時期が訪れます。
しかし、古い塗料の上から別の遮熱塗料等で塗りつぶしても、元の形状に沿って塗布されるため、すべての溝や起伏を完全になくすことは難しいのが現実です。

断熱塗料の粘度が硬く、平滑に塗ることができなかったために刷毛目ができてしまい、固着物(砂やホコリ)やカビ、コケの発生の原因となる塗布面
↑刷毛目ができてしまった塗布面

以前、ある工事店様が新聞広告で、海外製の某断熱塗料をご注文されたお客様に対し、「光触媒」という新たな汚れを付きづらくするコーティングを無償で行うと宣伝していたことを目にしました。
もしかしたら、その工事店様には「塗装後に汚れてしまった」などの不満の声に対して、問題解決に取り組み、信頼を回復させようという狙いがあったのかもしれません。

工事店様が海外製の某断熱塗料をご注文されたお客様に対し、「光触媒」という新たな汚れを付きづらくするコーティングを無償で行うと宣伝した新聞広告
↑ある工事店様が出した新聞広告

遮熱塗料ミラクールは塗膜がおおむね平滑になる特長があります。「最適な粘度」つまり塗布面に「塗りやすく」「付着しやすい」からです。
結果、汚れの固着や菌類の寄生が生じにくくなり、施工後も美しい建物外装を保つことができます。

最適な粘度で汚れの固着や菌類の寄生が生じにくく、施工後も美しい建物外装を保つことができる遮熱塗料ミラクールを施工した工場屋根
↑遮熱塗料ミラクールを施工した屋根。平滑に塗装されている。

塗料選びの際には「平滑性」にも注目し、建物の美観と効果を最大限に引き出しましょう。

case2 遮熱塗料の効果が数ヶ月で消えた!?意外と知らない「汚れ」と「効果」の関係

工場・倉庫・店舗などにおける、過去に行った暑さ対策工事(遮熱シート・遮熱塗料等)のご不満Case2「工場屋根に遮熱塗料を塗ったが数か月で汚れてしまい、夏の最盛期には室内が暑いままで効果が得られなかった」と感じる男性従業員のイメージ

「工場屋根にゴールデンウイーク期間中に遮熱塗料を塗ったが数か月で汚れてしまい、夏の最盛期には室内が暑いままで効果が得られなかった」

他社でグローバル展開の某遮熱塗料を施工した方から寄せられた不満の声です。
数ヶ月で汚れてしまい、思うような効果を得られなかったとのこと。

塗料自体の性質に問題があったかもしれません。

遮熱塗料は建物の外装に塗布することで太陽光を反射し、建物内部の温度上昇を抑制する特殊塗料です。通常の塗料と比較して、高い反射率を持つ成分が配合されており、塗布するだけで涼しく快適な室内環境を実現できます。
しかし、遮熱塗料は汚れると反射率が下がり、遮熱効果が薄れてしまうことに注意が必要です。

「高い反射率!○○%」「効果は○○年も持続!」といった「高い性能」をうたった遮熱塗料をよく見かけます。確かに「塗った当初」はそのような効果が得られるかもしれません。

ですが、工場、倉庫、店舗をはじめ遮熱塗料を塗るのは主に「屋外」です。常に風雨にさらされ、砂やほこり、交通量の多い場所では大気中の汚染物質で汚れてしまう可能性があります。

前述通り、この様な「経年により付着する汚れ」は遮熱効果に影響を及ぼしますが、屋根の汚れを落とす作業はそう簡単にできません(むしろ非常に危険です!)。

そこでポイントとなるのが
『汚れがつきにくい「親水性」の塗料を選ぶこと』です。

水が水滴を形成せず帯状・幕状に広がる「親水性」で汚れがつきにくく、建物の外装に塗布することで太陽光を反射し、建物内部の温度上昇を抑制する遮熱塗料のイメージ

「親水性」とは、水が水滴を形成せず帯状・幕状に広がる性質を指します。これにより、雨が降るたびに屋根や壁についた砂やホコリが雨水と一緒に流れ落ちるため、汚れがつきにくくなります(セルフクリーニング)。

反対に「撥水性」の塗料は、汚れを弾くように思われがちですが、実は建物の屋根・外壁の雨シミ・黒スジ汚れの原因となっていることが多くあるのです。

この「親水性」「撥水性」の違いについては、こちらの記事「車や建物の屋根・外壁の雨シミ・黒スジ汚れの原因は「撥水性」!親水性塗料で汚れ対策を」で詳しく紹介していますので、是非、ご一読ください!

撥水性が原因でできた車や建物の屋根・外壁の雨シミ・黒スジ汚れと親水性塗料で汚れ対策をする男性

車や建物の屋根・外壁の雨シミ・黒スジ汚れの原因は「撥水性」!親水性塗料で汚れ対策を

「せっかく車を洗車したのに、雨が降ったら雨だれやシミの跡が付いている」 「リフォームしたのに建物の外壁や屋根にスジ状の汚れが付いている」

このケースでは、おそらく塗装後に塗料の「撥水状態」が長く続いたことが原因と考えられます。

遮熱塗料ミラクールは、通常の塗料に比べ、塗膜が親水性になるまでの期間が比較的短い特長があります。これにより、塗装直後の撥水状態における固着汚れを防ぐことができます。

さらに、汚染防止強化対策として速攻で親水性を発現させる「ミラクールAQクリア(=特許2件取得)」を開発しました。

・ミラクールAQクリア製品リーフレット(PDFダウンロード)
https://kankyo-shiroki.com/dr/download/AQclear.pdf

遮熱塗料を選ぶ際には、その遮熱効果を持続させるためにも「塗装面を長期間美しく保てるかどうか(=汚れにくさ)」も、検討項目に入れてご検討ください!

ちなみに、柔らかい材質には汚れが付着しやすく(例:エスカレーターの手すりなど)、「乾燥後に柔軟性を持たせる」といった性質を持つ塗料にも同様の傾向が見られます。

その点、ミラクールは地震の揺れにも追随できる「適度な硬さ(鉛筆でいうH)」がありますので、汚れにくく遮熱効果が長持ちする塗料であることが言えます。

case3 遮熱シート施工の誤算!騒音問題で撤去へ

工場・倉庫・店舗などにおける、過去に行った暑さ対策工事(遮熱シート・遮熱塗料等)のご不満Case3「近隣住民から騒音の苦情が寄せられ、施工後3年目に撤去した」屋根の遮熱シートのイメージ

「屋根に遮熱シートを施工したところ、近隣住民から騒音の苦情が寄せられ、施工後3年目にとうとう撤去した。」

他社で屋根用遮熱シートを施工した方から寄せられた不満の声です。
遮熱シートによって騒音の苦情が寄せられてしまい、最終的に撤去せざるを得なかったとのこと。
施工が不十分だった、または気象条件を考慮するべき地域だった可能性があります。

遮熱シートは、建物の屋根や壁などに取り付けることで、太陽からの熱を反射し、建物内部の温度上昇を抑える特殊なシートです。
比較的容易に施工できることが利点ですが、施工が不十分だとシート接合部が破損したり剥がれたりするなど思わぬトラブルにつながる可能性があります。

このケースでは、屋根に張ったシートと屋根の間に空間が生じたことが原因と考えられます。
シートと屋根の間に空間があると、強風時の風向きによっては大きな風切り音が鳴ります。
そのような状態のまま放置するとシートの破損につながる可能性もあります。

遮熱塗料であれば、建築物の屋根や壁に隙間なくコーティングされるため、風が通過することはありません。
風切り音が発生することも絶対にありませんので、安心して施工していただけます。

また、遮熱塗料の耐用年数は通常10年以上と長く、耐久性に優れています。
さらに、遮熱塗料ミラクールなら、耐用年数15年のフッ素配合塗料もあり、壁用では耐用年数20年の無機塗料もあります。
メンテナンス頻度を減らすことができるため、施工の手間や費用を抑えることができます。

建築物の屋根や壁に隙間なくコーティングされるため風が通過することもなく、耐用年数15年のフッ素配合塗料や、壁用では耐用年数20年の無機塗料もある遮熱塗料ミラクールを塗装した屋根
↑遮熱塗料ミラクールを塗装した屋根

遮熱工事を選ぶ際には、「耐久性の高さ・耐用年数」も重要なポイントです。

最後に

展示会という「お客様の声を直にお伺いできる」場で、過去に他社で行った暑さ対策工事(遮熱シート・遮熱塗料等)に対するご不満を多く聞くことができました。

効果を得られなかったお客様は、強い不信感を抱いていらっしゃることが多く、なかなか再塗装に踏み切るお客さまは少ないのが現状です。このような事態は業界全体の信用にも影響を与えています。

私たちは、このような問題が二度と起こらないよう以下の取り組みを行ってまいります。

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1.商材の研究・開発:
商材の品質向上や新たな技術の導入に努めます。

2.正確な情報発信:
適切かつ明確な情報を提供し、お客様に正確な理解を得るよう努めます。

3.効果の明確化:
製品やサービスの効果を実証し、お客様に明確な結果を提供します。

4.丁寧な説明と不安の解消:
お客様の疑問や不安に対して丁寧に説明し、納得感を持っていただけるよう努めます。

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これらの取り組みを通じて、お客様にご満足いただける製品とサービスを提供することを目指し、全力で取り組んでまいります。
そして、お客様の信頼を大切にし、より良い結果をお届けするために努力してまいります。

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