日本の急激な気温上昇や豪雨はなぜ起きている?【猛暑や雨に負けない工事を紹介】

日本の急激な気温上昇や豪雨はなぜ起きている?【猛暑や雨に負けない工事を紹介】

近年、日本の夏は大きく変わりました。
記録的な猛暑が毎日のように続く一方で、全国各地、特に日本海側では予測できないゲリラ豪雨が突然襲います。
このような極端な気象現象は、どうして頻繁に起こるようになったのでしょうか?

突き刺さるような日差しの暑さは、人間だけでなく建物や室内環境にも影響を及ぼし、快適な生活を妨げます。
また豪雨による突然の水害は、川の増水や地盤への影響に限らず、深刻な雨漏りの問題をもたらすこともあるでしょう。

そこで本記事では、このような日本における猛暑や豪雨の原因を解説。
さらに暑さや雨漏りの問題から、建物を守るための解決策について詳しく紹介します。

日本における気候変動の現状って?

近年、日本の気候には顕著な変化が見られています。
気象庁のデータによると、日本の年平均気温は過去100年で約1.3度上昇。
この影響は夏が長くなり、冬が短くなる形で現れており、これに伴って以前とは異なる気象現象が日本全国で増えているのです。

日本の年平均気温偏差グラフ

出典:日本の年平均気温偏差の経年変化(1898〜2023年)|気象庁

さらに降水量の面でも大きな変化があり、特に夏には以前より降水量が増え、短時間に大量の雨が降るゲリラ豪雨が頻発しています。
強度の強い雨が降る頻度は、1980年頃と比較しても、なんと約2倍程度増加。
原因は、温暖化によって海温が上昇し、大気中の水蒸気量が増加することで、激しい雨が発生しやすくなっているためです。

全国アメダス|1時間降水量80mm以上の年間発生回数グラフ

出典:大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化|気象庁

このような気候の変動は今後も続くと予測されており、猛暑や大雨がさらに増えることが予想されます。
したがって、私たちの日常生活や農業、インフラなどにも大きな影響が出ることが懸念されており、日本全国で気候変動への対策が急務となっています。

猛暑になる原因とは

猛暑の中、屋外で汗を拭く男性

では、猛暑になっている主な原因は何なのでしょうか?
猛暑が引き起こす問題は、ただの暑さにとどまらず、人々の健康や自然の生態系、建築物の耐久性にも重大な影響を与えています。

本項では、どのようなメカニズムで猛暑が生じるのか具体的に解説します。

①地球温暖化で気温上昇

毎年のように暑さが厳しくなっている要因の1つが、地球温暖化です。

地球温暖化は、温室効果ガスの増加によって進行します。
産業活動や車の排気から放出される二酸化炭素やメタンといった温室効果ガスが大気中に蓄積されることで、地球の大気が暖まり、気温が上昇するのです。

また地球温暖化は、海水温の上昇にも拍車をかけています。
海水温が上がると、暖かい海水は大気中の水蒸気を増やします。
これにより日本のような島国では、ゲリラ豪雨や梅雨前線の活動が強まり、より頻繁に猛暑や豪雨が発生するようになるのです。

地球温暖化をきっかけとするこのような気候変動は、私たちの日常生活や農業、水資源、自然環境にも大きな影響を与えています。
全国で見られる熱中症の増加や生態系の変化は、地球温暖化の影響の一例です。

②ヒートアイランド現象

ヒートアイランド現象は、都市部で顕著に見られ、周囲の郊外や田舎と比べて都市が高温になる現象です。
これは都市に多い建物やアスファルトが日射を吸収し、熱が蓄積されることが原因で引き起こされます。
さらに、エアコンの室外機や自動車から放出される廃熱が都市の気温を押し上げ、熱が逃げにくくなるともいわれているようです。

都市部では、気化熱の放出が少ないこともヒートアイランド現象を加速させています。
気化熱は、水が蒸発する際に周囲の熱を奪い、空気を冷やす効果がありますが、都市では植物が少なく水溜まりも少ないため、自然に行われるはずの冷却効果が弱いのです。

ヒートアイランド現象は、特に夏の夜間に気温が下がりにくく、熱帯夜を増やし、睡眠の質を低下させたり熱中症を引き起こしたりする原因にもなっています。

また、ヒートアイランド現象によってさらにエアコンの使用頻度が増えることで発熱が増加し、結果的に環境への負担が大きくなっています。

豪雨が起きる原因とは

豪雨の中、走る車

近年、日本での豪雨の発生が増え、多くの被害を引き起こしていますが、豪雨の背景にはどのような原因があるのでしょうか?
記録的な豪雨を引き起こす要因はさまざまですが、大きな原因は猛暑と関連して、特に気候変動による気温の上昇です。

本項では、豪雨を引き起こすさまざまな要因と、日本に与える影響について詳しく解説します。

①地球温暖化で海温上昇

猛暑同様に、地球温暖化は豪雨を引き起こす要因にもなっています。

地球温暖化により海水温が上昇すると、海からの水分の蒸発量が増加し、その結果、大気中の水蒸気も増え、積乱雲が発達しやすくなります。
積乱雲は強い雨を降らせる力があり、これが局地的な大雨を引き起こす原因の1つとなるのです。

特にこの現象は夏の期間に顕著で、地球温暖化の進行に伴い、局地的な大雨の発生回数は年々増えています。

豪雨は洪水や土砂災害のリスク増加だけでなく、農業への打撃や都市部の排水システムへの負荷など、さまざまな社会問題を引き起こします。
工場や倉庫、住居の雨漏りも豪雨によるトラブルの1つといえるでしょう。

②黒潮の海流変化

黒潮は、日本の太平洋沿岸を北上する暖流で、普段は安定したルートを辿りますが、「黒潮大蛇行」という現象が発生することがあります。
これは黒潮が通常の流れから大きく蛇行し、流れが不安定になる現象です。

黒潮が大蛇行すると、海水温の分布に大きな変動が生じます。
通常よりも暖かい水が広範囲に影響を及ぼし、海からの蒸発量が増え、その結果、大気中の水蒸気量が増加するのです。

通常黒潮は太平洋側を流れる海流ですが、近年これが東北地方にまで沿って流れるようになったため東北地方の太平洋側に豪雨をもたらすようになりました。
また、南シナ海で黒潮と分かれ日本海に到達する暖流である対馬海流もまた水温上昇が顕著のため日本海側の海水温にも影響を及ぼし、東北地方の日本海側にもこれまでにない規模の豪雨が増えたといわれています。

黒潮の大蛇行が引き起こす影響は、豪雨の発生だけではなく、農業や漁業への影響、水資源の管理や洪水リスクの増大など、さまざまな問題を引き起こします。

猛暑や豪雨が与える影響は人体や建物にも?

猛暑と豪雨は、工場や倉庫、店舗などで働く人々や建物そのものに大きな影響を与えます。

猛暑が続く場合、換気設備が不十分となりやすい工場や倉庫などでは室内温度が上昇しやすく、これにより作業員たちの作業効率が落ちることが懸念されます。
高温環境は作業員の健康リスクを増加させ、熱中症の危険が高まるため、適切な休憩と水分補給、そしてなにより快適な環境整備が必要不可欠です。

その一方で、豪雨は建物に対して深刻な影響を及ぼします。
特に屋根がすでにひび割れている場合、夏の激しい豪雨で
雨漏りが発生する恐れがあるでしょう。
雨漏りは室内への被害だけでなく、建物の構造自体にも悪影響を及ぼし、修復には時間と費用がかかることが多いです。

猛暑対策には遮熱塗料ミラクールがおすすめ!

ミラクールの施工風景

ここまで解説してきたように、猛暑は建物やその屋内環境にも大きく影響しますが、効果的な猛暑対策にはどんなものがあるでしょうか?

解決策の1つが、遮熱塗料ミラクールです。
ここでは、ミラクールがどのようにして猛暑対策に役立つのかを詳しく解説します。

遮熱塗料ミラクールとは?

遮熱塗料ミラクールは、太陽光からの熱を効果的に反射する特殊な塗料です。

屋根や外壁にミラクールを塗ることで、太陽光に含まれる近赤外線を反射し、建物の表面温度の上昇を大幅に抑えられます。
この効果により、建物内への熱伝達が減少し、室内の温度上昇も抑制されるため、暑い夏でも屋内を涼しく保つことが可能です。

またミラクールは水がかかると、その水が広がるように膜をつくる親水性で、塗料表面に汚れが付着しにくいです。
これにより日射反射率が長持ちし、塗り替えの頻度を減らせるため、メンテナンスの手間とコストを節約できます。

屋外のアスファルト路面に塗布できるタイプもありこれは屋外の荷役などの労務がある事業所にも有効です。

暑さもコストも一緒にダウン!遮熱塗料ミラクール

豪雨対策にはシームレス工法やリリーフ工法がおすすめ!

シームレス工法とリリーフ工法の施工風景

日本では気候変動により豪雨のリスクが増加しており、建物の雨漏り防止対策が重要となっています。
この問題に対応するため効果的なのが、シームレス工法とリリーフ工法です。

ここでは、これらの工法がどのようにして豪雨から建物を守るのか詳しく説明します。

シームレス工法とは?

シームレス工法は、屋上や屋根の雨漏り防止に効果的な防水工法です。

シームレス工法では、特徴的なウレタン塗膜を使用しており、その柔軟性とすばやく硬化する特性により、非常に高い密着力を持つ防水層を形成します。
塗布後はすぐに硬化して、継ぎ目のない完全な防水膜を作り出してくれます。
この防水膜はとても丈夫で裂けにくく、長期間にわたり建物の屋上や屋根の保護が可能です。

また、すでに劣化している屋上や屋根もシームレス工法で補強でき、地震などの災害時における破損や崩壊のリスクを減らせます。

雨漏りを根本から修理!保証は業界最長級!防水工事シームレス工法

リリーフ工法とは?

リリーフ工法は、雨漏りを改善し、断熱性と防音性を向上させることで室内環境を大きく改善する施工方法です。すでにある屋根に新しい鋼板を被せ、新築のように変身させます。

リリーフ工法は、特にスレート(セメントにアスベストやガラス繊維などを混ぜ薄い板状に加工した建築材)や鉄板屋根の建物に適しています。
もともとある屋根を剥がしたり撤去したりする必要がないため、大掛かりな改修作業に比べてコストと時間を大幅に削減可能です。
施工中も建物を閉鎖する必要がないので、通常の業務や営業を続けながら改修できる点は大きな魅力でしょう。

さらに、施工後はシルバーメタリックで美しく輝く外観に生まれ変わるので、外観を改善したい施設や求人対策として、リリーフ工法を採用する企業もあります。

雨漏り・断熱・美観対策に!リリーフ工法(カバー工法・二重屋根)

工事を依頼するならシロキコーポレーションで

シロキコーポレーションは、建物の耐久性と機能性を向上させる施工を得意としており、猛暑対策から豪雨対策まで、さまざまなニーズに応じた解決策を提案しています。

特に遮熱塗料ミラクールやシームレス工法、リリーフ工法などの先進技術を駆使して、建物内の暑さの改善や雨漏り防止、断熱、外観の美化工事を手がけています。
これらの技術は、商業施設や工場、倉庫などの大規模な建物管理に特に適しており、効率的でコストパフォーマンスに優れた施工を実現可能です。

工場や倉庫、店舗や公共施設など、あらゆる業種に対して多くの施工実績がございますので、企業様が抱える課題に対して最適なご提案をすることが可能です。

シロキコーポレーションの施工事例はこちら↓
https://kankyo-shiroki.com/works/

建物に関するお困りごとがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

猛暑・豪雨対策で気候変動に負けない建物に!

この記事では、近年の日本において猛暑や豪雨が引き起こされる原因について解説しました。 気候変動の変化に伴い、猛暑や豪雨は今後も増えると予想されます。
このような環境下では、健康管理や社会的対応のみならず、各企業が建物の保護対策を強化することがますます重要になるでしょう。

遮熱塗料ミラクールや防水工事シームレス工法、リリーフ工法など、あらゆる技術を活用して対策を行うことで、猛暑や豪雨から建物を守り、働く人やお客様にとって快適な環境をつくりましょう。

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