工場や倉庫で雨漏りが発生したら?意外と多い応急処置後の「大惨事」
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工場や倉庫で突然発生した雨漏り。急なことで戸惑う方も多いのではないでしょうか。
特に築年数の古い建物では、雨漏りが起こりやすい傾向にあります。
本記事では、雨漏りが発生してしまった場合の応急処置方法をご紹介します。
ただし、応急処置だけでは「完全に雨漏りを修理した」とはいえません。
「大雨の時だけ」だから大丈夫と油断していると…。
応急処置後に放置することで起きるリスクや、正しい修理方法まで分かりやすく説明します。
工場や倉庫の雨漏りは屋根の老朽化が原因?
工場や倉庫の雨漏りというと、屋根の老朽化が原因と考える人も多いでしょう。
屋根の強度は時間の経過とともに低下し、劣化した屋根はひび割れなどが生じやすくなります。そして結果的に雨漏りにつながってしまいます。工場や倉庫によく使われている折板屋根の耐用年数は20~30年で、それを過ぎると破損しやすくなるといわれています。
しかし、工場や倉庫が雨漏りする原因は老朽化だけでなく、さまざまな要因によって引き起こされます。雨漏りの原因について、詳しくは別記事で紹介していますので、ご興味のある方はご覧ください。
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雨漏りの被害を最小限に!自分でできる応急処置方法
工場や倉庫の雨漏りでは、雨漏りが発生して初めて屋根の不具合に気づくというパターンがほとんどではないでしょうか。雨漏りが発生した場合の応急処置を、以下にご紹介します。
室内に侵入してきた雨水に対処する
雨漏りが発生してすぐに取りかかりたいのが、室内における雨漏りの被害を最小限に食い止めることです。
天井から落ちてくる雨水は、バケツやボウルなどを使って受け、床が水浸しになるのを防ぎます。その際、床に新聞紙や布、レジャーシートなどを敷いた上にバケツを置くと、雨水がはねた時に発生する水しぶきで床が汚れるのを防ぎます。
窓から雨漏りをすることがありますが、その場合は雑巾などでこまめに雨水を拭き取りましょう。なお、水に濡れるのを避けるために、カーテンは早い段階で外すのが無難です。
ブルーシートで屋根を覆う
ブルーシート(ビニールシート)を屋根に覆うことも、雨の侵入を防ぐための有効な応急処置の一つです。ブルーシートは大判のものが多く、広範囲な雨漏りまたは、原因箇所が特定しにくい雨漏りの応急処置に向いています。
屋根の上での作業となるため、十分に注意して作業を行いましょう。また、処置後はブルーシートにたまった雨水を定期的に排水してください。
原因箇所を防水テープやシーリング材で塞ぐ
屋根や外壁に雨漏りの原因箇所と思われるヒビや穴を見つけたら、防水テープやシーリング材を用いて塞ぎます。この方法は、どちらも雨漏り箇所に貼るまたは塗布するのみとシンプルで、雨漏り箇所が少なくかつ狭範囲の雨漏りに有効です。
塞ぐ箇所が濡れていると防水テープやシーリング材が密着しないため、雨が降っている最中は避け、乾かした状態で作業を行いましょう。
また、原因箇所を特定できていない状態で複数ある穴やヒビに手あたり次第シーリング材を使用してしまうと、結果的に雨漏りが改善しなかった際に、雨漏り業者に依頼しても原因箇所を探しづらくなるため、注意が必要です。
応急処置したまま放置することのリスク
ご紹介した応急処置は、あくまでも一時しのぎです。応急処置によって雨漏りが直ったように見えても、実は建物内部で進行している可能性があり、そのまま放置することで以下のようなリスクが発生する恐れがあります。
雨漏り箇所にカビやサビが発生する
雨漏りによって濡れた木材からはカビが発生したり、腐ったりします。建物内は、金属の部品を使って固定しますが、金属は濡れるとサビが発生します。
建物内部で雨漏りが発生していることに気づかず、木材や金属が濡れた状態が続くと、腐食やサビが進み大掛かりな修理に発展し、高額な改修費用がかかる可能性があります。
漏電による火災が発生する
多くの工場や倉庫の屋根裏には、電気配線が通っています。電気配線が雨漏りによって濡れてしまうと、ショートし製造ラインが止まってしまう可能性があります。
最も注意したいのは、漏電による事故。水漏れによってショートした電気設備から火災が発生したり、漏電箇所に触れた従業員が感電したりするおそれがあり大変危険です。
応急処置後の修理方法
雨漏りの修理は、屋根の状態や雨漏りの範囲などによって異なります。主な雨漏りの修理方法について以下にご紹介します。
屋根の塗装
雨漏りの防止を目的とした専用の塗料を屋根に塗布して、雨漏りを防ぐ方法です。取り替えるまで劣化が進んでいない屋根であり、かつ雨漏りの規模が比較的小さいといったケースに向いています。
部分的な修理
雨漏りの箇所が少なく屋根材の劣化が進んでいない場合は、部分的な修理または張替え工事で雨漏りを修理します。破損している部分のみを修理するため、屋根全体を修理するよりも短時間で済み、かつコストを抑えられます。
屋根のカバー工事
既存の屋根材の上から新しい屋根材を重ねて雨漏りを防ぐのが、カバー工事と呼ばれている修理方法です。屋根が二重になることで雨漏りを防ぐ他、断熱や防音などの効果も期待できます。
葺き替え工事
葺き替え工事とは、古い屋根材を新しいものとそっくり取り替える工事方法のことを指します。屋根材の老朽化が進みかつ広範囲にわたってダメージを受けている場合は、葺き替え工事で屋根を一新するのが一般的です。
雨漏りを完全に防ぐための修理は、建物の構造を把握し、最適に処理するための専門的な知識と技術が必要です。応急処置をしたらできるだけ間を空けずに専門会社に相談しましょう。
工場や倉庫の雨漏りの修理はどこに依頼すべき?
工場や倉庫で発生した雨漏りの修理には、防水工事を専門とする外装リフォーム会社が適任です。良い会社を選ぶには、以下の点に留意しましょう。
雨漏りの修理に有効な資格を保有の有無を確認する
良い会社かどうかの判断材料の一つに、建築業許可証の保有の有無を確認することが挙げられます。建築業許可証とは、建築業法に則り国土交通大臣または都道府県知事が出している許可のことです。なお、建築業許可証を保有していないリフォーム会社は、500万円を超える施工工事をすることができません。
雨漏り診断士は、NPO法人雨漏り診断士協会が認定している資格です。民間の資格ではありますが、試験を受ける要件の一つに3年以上の実務経験を盛り込むなど雨漏り診断のレベルを保っています。
実績の数や内容を確認する
多くの外装リフォーム会社では、自社のホームページなどで過去に実施した工事内容を公開しています。雨漏り修理の実績の多い会社は、高度な雨漏り修理の技術を持ちクライアントの信頼の厚い会社である可能性が高いと考えられます。
雨漏りの状態や適切な修理方法はケース・バイ・ケースですが、実績の多い会社であれば個々の事情に合わせて柔軟に対応してくれるでしょう。
雨漏り診断士在籍!実績多数!雨漏りのことならシロキコーポレーションへ
シロキコーポレーションは、雨漏り診断士が複数在籍しています。高い技術力と専門知識、優れた商材によって、これまで多くの雨漏り修理の実績がございます。
雨漏りの施工事例:https://kankyo-shiroki.com/works/question/leakage/
繰り返す雨漏りを根治!シロキコーポレーションの優れた商材
<防水工事シームレス工法>
シームレス工法は、塗布するだけで雨漏りを解決するウレタン塗膜防水工法です。
頑丈で破断しにくい継ぎ目のない密着防水塗膜が、繰り返す雨漏りを根治させます。劣化した屋上・屋根も補強され、地震等災害による破損や崩落を防ぎます。
まとめ
工場や倉庫で雨漏りが発生する原因から対処方法まで解説しました。
雨漏りが発生したら、最初に応急処置をしましょう。そして、速やかに専門会社に相談して雨漏り修理を実施し、雨漏りの再発防止につなげるのが賢明です。
雨漏りを放置すると、知らないうちに建物の腐食や劣化が進み、気がついたときには取り返しのつかない状態になる可能性があります。そうすると、改修費用が高額となるうえ、工場や倉庫の営業を停止せざるを得ない状況に追い込まれるかもしれません。
雨漏りの修理を適切に行うためにも、依頼先はしっかりと選びましょう。本記事が、雨漏りの問題を解決し、快適な作業環境づくりのご参考になれば幸いです。
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